みのり
甘い蜜を舐めながら、勤勉な蜜蜂の働きに思いを馳せた。蜜蜂たちが頑張って集めた花の蜜を人間が奪ってしまうなど、酷い話なのではないか考えてしまったからだ。それから何かに取り憑かれたように蜂蜜のことを調べ続け、一つの結論を導き出した。
養蜂は、一方的な搾取ではなくひとつの共生の形である。人間は、彼らが穏やかに生息できるように環境を整えている。それは植物の多様な生態系を守ることにも繋がり、間接的にも蜜蜂の生きる環境を守っている。蜜蜂はそれらのお返しとして、私たち人間に彼らの成果を分けてくれているのではないか。
だから私たちは、その好意をただ受け取るだけではなく、このサイクルを守り続けなければならない。彼らと協力して、この調和のとれた生態系を保存し、発展させていく必要があるだろう。
(完)
蜂蜜エッセイ一覧 =>
蜂蜜エッセイ
応募要項 =>
Copyright (C) 2011-2024 Suzuki Bee Keeping All Rights Reserved.