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第8回 蜂蜜エッセイ応募作品

ハチミツパワーで金賞

アルペジオ

 

 高校1年生の頃、文化祭恒例の合唱コンクールの練習はいつも以上に気合いが入ってました。
 それははじめて歌のパート分けで憧れの「ソプラノ」になったからです。
 綺麗に響き渡るハイトーンボイスに憧れていましたが、中学まではずっとアルトでした。
 初ソプラノが嬉しくて、合唱の途中のソロまで引き受けました。
 学校でも放課後に友達と練習に明け暮れました。

 しかし、張り切りすぎたのか開催3日前に、喉がイガイガ。
 「これはヤバいこのままじゃソロ部分でコケる、みんなに申し訳ない」と体 調管理が出来てない自分が情けなく落ち込んでいました。

 すると、おばあちゃんがハチミツに大根の汁とお湯を混ぜたものを作って持ってきてくれました。
 「ハチミツは喉に良いんだよ、喉を酷使したときやイガイガする時はこれを飲めば楽になるよ、これ飲んで首まわりスカーフ巻いて寝ると良いよ」
 と優しく声をかけてくれました。

 そのとき、そのおばあちゃんの優しい気持ちが嬉しくてハチミツの味が優しくてあたたまって胸が熱くなりました。

 おばあちゃんお手製万能ハチミツドリンクを2日続けて飲んで、おかげで本番までに喉のイガイガは治りました。

 当日、おばあちゃんも見に来てくれました。

 ソロを歌うとき、客席のおばあちゃんと目が合いました。
 その時、おばあちゃんの優しさとハチミツパワーを感じた気がしました。

 みんなで懸命に歌い、ソロも今までで1番声が出ました。
 そして、私達のクラスは金賞をいただきました。

 今でもハチミツを見ると合唱コンクールとおばあちゃんを思い出します。

そして、おばあちゃんから教わったはちみつドリンクは今でも家族の喉を労る救世主です。

 

(完)

 

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